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石州の手漉 × 西陣の装飾 × 東京の仕立
メインの素材は「擬革紙」。植物の繊維が複雑に絡みあった和紙を基材として、 漆などの樹脂によって強度と耐水性を高めた特殊材料。いうなれば伝統技法に よる「いにしえのFRP(=繊維強化樹脂)素材」。江戸時代元禄期(貞享年間) に三重県の油紙屋が開発したとされ、特に伊勢周辺では神宮参拝の身支度や 土産用の品として擬革紙を使った煙草入れが流行したという。
基材となるのは、ユネスコ世界無形文化遺産に認定された手漉の技術でつくら れる石州(島根)の和紙。原料には国内産の「楮(こうぞ)」だけを使用し、 薬品による漂白をせず、清らかな水をつかって、日本固有の「流し漉き」の 技法で作られる。繊維が複雑に絡まることで強度が高く、水を含んでも破れ にくいという特徴がある。
それを京都・西陣において、漆、銀箔、染色(藍と柿渋)などの技法を駆使し、 数多くの工程を経て「擬革紙」に加工。ひとつひとつの工程は人の手によって 丁寧に行われているが、そこに浮かび上がる景色はほとんど偶然の産物であり、 きらびやかでありながら、自然の風景のように味わい深い。
そうしてできた「擬革紙」を財布に仕立てるのは、オーストリッチやワニ革など、 エキゾチックレザーと呼ばれる特殊素材の扱いに長けた東京の財布職人。 薄くて軽い「擬革紙」をしなやかで美しく見せるために、天然の牛革などを 副素材として巧みに組み合わせてカタチにする。
―お手入れ方法―
できるだけ摩擦を避けるように、普段は柔らかい毛のブラシでホコリを払うにとどめる。
革の部分には定期的にオイル・クリームを薄くつける。 トリートメント(ラナパー)はスポンジに少量つけて薄く塗り伸ばす。 一度にたくさんつけるとムラになりやすいので注意が必要。
カラー |
ブルー(藍)、ブラウン(柿渋) |
素 材 |
擬革紙(和紙)、牛革 |
サイズ |
W:108 H:73 D:16mm |
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パッケージ |
桐箱、石州和紙 |
生産国 |
日本 |
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